YUTASEZUTA スクールレポート 番外編 ~YR SURF CAMP VOL.1~
2月6,7日 (土日) 2日間 南房総周辺
ひざたまにもも オフショア
さて無事にSURFCAMP第1弾が終了。
皆さまお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
今回はなんと定員6名すべて女性となりましたが
皆さまそれぞれがサーフィンに熱心で
自分も負けじとアドバイス・指導にあたりました。
レベルも個性もバラバラだったサーフキャンプ。
番外編ということもあり
細かいテクニックやスキルはさておき
スクールについて そんなバラバラの人たちに
どのように共通項目を 設けるのか?など
鳥の目で見たおおまかなアウトラインをレポートしたいと思います。
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はじめに。
「サーフィン・波乗りどんな要素で出来上がっているか?」
これをまずはある程度理解していただくために
わかりやすくその要素を分解します。
自分のイメージですが
その要素とは大きく3つに分けることが出来ます。
それは「波・道具・人」です。
・さまざまな海底・水質・自然環境によった 波や海があり
・それに合わせた様々なボードやフィンなどの道具
・そしてそれを操る人・スキル・テクニック
この3つが絡み合い、サーフィンが可能となります。
わかりやすく言うならば サーファーの基本的な主成分は
波 33% / 道具 33% / 人 33% / センス 1%
となるでしょう。
このバランスはひとぞれぞれですし
中にはセンス100%でぐんぐん上達する人もいるので
あくまでも目安です。
ただ大切なことがひとつ。
「波・道具・人」のなかで
自分がコントロールできるのは「人(自分)」のみということ。
波はもちろん自分でサイズやコンディションを指定できないですし
道具は自分でボードやフィンをつくることができません。
ですが、スキルやテクニックはいつでも練習できますし、改善できます。
したがってスクールの内容は、「人」を主軸とします。
スキルやテクニックを習得するには必然的に
波や道具の知識や見識を深めていく必要がありますので
その人それぞれのレベルに合わせて その内容をコントロールします。
ですがもちろんこの3つの要素が比例して
上達していくわけではありません。
ご飯を食べるときに 好きなおかずは
先に食べるか あとに食べるか
と 人それぞれ好みや性格があるように
波の知識や見識を深めて スキルを身につけたり
さまざまなボードを乗る機会があって 道具について
知識見識がある人は そこからスキルやテクニックを紐解いたり
などなど
それらは普段のサーフィンする環境
もっといえば生活環境なども含めて
その人に合った上達の方法を探ります。
今まではなんとなーくイメージしていたサーフィンを
目に見えるようにすることで、理解が深まるので
上達はもとより 向上心が湧きます。
自分としては、上達はさておいても
明確に自分のサーフィンの実態や目標がわかれば
日々のサーフィンのとらえ方はがらりと変わるので
それをきっかけに より興味をもち
サーフィンが楽しくなるのが
1番だと思っています。
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では今度はそれに続いて
「人」についても その要素も分解します。
スキルやテクニックはこれもおおきく以下のように3つに分けます。
1.テイクオフ
2.ターン
3.ウォーキング
そしてそれらのスキルをチェックし、レベルを5段階に分けます。
A)はじめて
B)ビギナーレベル
C)オープンレベル
D)スペシャルレベル
E)プロアマレベル
ここでいうビギナーやオープンというのは
一般的に言われるアマチュアコンテストにおいての
カテゴリーを目安にしています。
はじめてのひと は ひとりでサーフィンできるようになるのを目標として
その他のレベルに関してはあくまでもわかりやすい目安です。
(ただコンテストに意欲的に参加する人に関しては
これはとてもいい目安になります。)
たとえば、このように用います。
Aさんの場合
「サーフィンを始めて1年。
ようやくひとりでゲッティングアウトできるようになり
パドルや波待ちの基本動作もOK。
テイクオフもたまに成功する。」
ここまで来たら 「はじめて」を修了となります。
そしてビギナーレベルの練習をスタート。
以上スキル・テクニックの3つの項目に照らし合わせると
テイクオフ→ 安定してメイクできるようになる(パーリング・乗り遅れがすくなくなる)
ターン→ ボトムターン(テイクオフ後のファーストターン)を覚える
ウォーキング→2歩のウォーキングとバックがスムースにできるようになる
となります。
それらを修了すれば、次はオープンレベルとなり
テイクオフ→ フェードしてテイクオフできるようになる
ターン→チェックストールやカットバックができるようになる
ウォーキング→4歩のウォーキングとバックがスムースにできるようになる
と目標が高くなります。
その都度レベルごとに必修スキルも設けており
たとえばビギナーレベルはプルアウトが必修です。
などなど。
そして波や道具に関しても、これに付随して覚えていきます。
たとえばビギナーレベルの
「安定したテイクオフができるようになる」に関しては
・波が一番パワーのあるところ理解する(掘れ具合やブレイクする場所など)
・自分のボードのロッカー(反り具合)を理解し、パドルポジションやテイクオフのタイミングを計る
などなど。
こうして最終的に「自分のサーフィン」を構成します。
ジグソーパズルのように
もともとは1枚の絵ですが
それらを3つのピースに分けて
またそれらを3つに、5つに・・・
と細かく分けて、
手元に「何をすればよいか」
を残すようにします。
ピースの形や大きさもひとそれぞれ。
でもまずは4つの角は埋めることが出来るように
アウトラインを知れば、それに続いて
どう埋めていくかを自分なりのやり方で
見つければよいと思います。
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余談ですが
このスクールの内容は
自分がいままで行ってきた練習方法を
再現しています。
今では当たり前ですが
小さいころは親父がビデオを撮ってくれて
このアウトラインをおおまかに描いてくれました。
それを共有し、ぼくはひたすら自分と好きなサーファーのビデオを観て
その課題に沿った部分を徹底的に予習・反復・復習しました。
そしてもうひとつ 「教えるスキル」に関して
お客様は親子ではないので
よりきちんと教えるスキルを覚える必要がありました。
そこで自分が参考にしたのが 「柔術」です。
約2年前から ブラジリアン柔術を習い始めています。
自分は先ほどのバランスで言うと
「波や道具」についての知識・見識が先行するタイプ
でしたので、スキルを分解するということを
知りませんでした。
柔術は「マット・練習相手・自分」の3つで構成されています。
サーフィンと違うのはマットはいつも同じコンディションで
練習相手もほぼ同じ相手だと言う事です。
したがって自分(スキル・テクニック)がほぼすべてです。
もちろんセンスもあると思いますが。
なので柔術の先生はそのスキルについての指導が
ものすごく上手なのです。
そこで「分解する事」を覚えました。
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余談からの余談ですが
柔術との出会いは
僕の人生観を大きく変えました。
15歳でプロになってから23歳まで
プロとしてサーフィンを軸に生活してきました。
通常であれば、高校・大学に通い
社会人となり2年目。
その大切な時間を「プロサーファー」として過ごしたので
社会的なルールやマナーは勉強せずに
人の上に立つような仕事でしたので
いろんな意味で「天狗」だったのです。
そんな違和感を覚えながらスタートした「柔術」は
とても新鮮なものでした。
そこではプロサーファーの肩書は一切通用せず
ボコボコにやられました。笑
それはまるで初心に戻ったようで。
でもめちゃくちゃ気持ちいい感覚でした。
サーフィンを始めたころの気持ちや快感を思い出したのです。
15~23歳の間
プロサーファーとしてたくさんの方に出会いましたが
「どうすればノーズライドが出来るんですか?」と
たくさんの人が上達の方法について 知りたがっていることを
ぼくは強く感じていました。
今でもサーフィンで 新しい感覚や発見があると
すごい気持ち良く これにずっと終わりはないですが
これだけでは物足りない。
自分の経験や知識・見識を
今まで応援してくれた皆様に
還元できないだろうか?
と考えたのがこのスクールの始まりです。
そして親父のコーチング論を引っ張り出し
柔術の指導方法を取り入れて
このような内容を構成しました。
まだまだ改善点があると思っていますので
もっと良いものにしたいと思っています。
-おまけ-
柔術をやっている人の中には
10年やっても青帯(たとえるなばビギナーレベル)もいれば
6年で黒帯(プロアマレベル)になる人もいます。
ですが、そんな人たちが一緒になって取っ組み合い
汗だくになって練習しています。
もちろん笑いながら楽しくです。
柔術は相手が居る上に
ましてや怪我をさせてしまうと
その人の仕事などに支障をきたすため
「思いやり」がとても大切で
なのでジムの中もみな兄弟のような感覚です。
(男同士が汗だくでペタペタゴロゴロするということもありますが。笑)
サーフィンも上達のスピードは人それぞれ。
みなさん休日のリフレッシュがてら海に来る人が多いので
このスクールもそんな人が楽しく一緒にサーフィン出来るようになる
「集う場所」でありたいなと思います。
自分は先生ですが、自分より年下の生徒さんはいません。
みな先輩ですので、恐れ多く指導しています。笑
ですので、気軽にお越しいただき
存分にこのスクールの良さを利用していただきたいと思います。
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また長くなりまして ごめんなさい。笑
「頭で考えるタイプ と まず行動するタイプ に合わせた指導方法」
に関して書きたかったのですが
これはまたの機会に。
いつも読んでいただいている皆さま
ありがとうございます。
ゆうた
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